ファースト・デイト
あの日、フランクは未だスタンバイのスケジュール最後の日でした。
私はエアポートから1、5時間離れたサンタクルーズで、フランクはエアポート近くのバーリンゲームって街に住んでて。
サンタクルーズ
バーリンゲーム
車で大爆笑するフランク。
住所を教えられても、Googleマップなんて無かった時代。
私は自宅からエアポート迄は分かるけど、途中の街は皆無(知る理由も無いから)。
エアポートの社員パーキングで待ち合わせて、そこからフランクの住むバーリンゲームとやらに行きましょうって話になりまして。
いざパーキングで会い、私の車で自宅に行こうって事で車に着いたら、ビックリと大笑いを一度
にされた。
フランクは一度だけ私の車の隣にパークした事があったらしく、一体どんな人がが
この車を運転しているのだろう?
って思って眺めたそうで(ポルシェとかでは無いよ)。彼曰く、
きっとイケイケバンバンのサーファーとかだと思ってたそうで。
別に変な車では無かったとは思うけど、車内が、、。
ハウルの動く城で、彼が身を守る為にこもった部屋を覚えてますか?
あんな感じで、車内はウルトラマンとかワニにバツマルなど、有りとあらゆるオーナメン
トでフロントガラスにもウルトラマンがぶら下がってて。
これが車の写真。どう?↓
虹色バンバン!
あの頃は香港に毎月飛んでいたので、行くたびに懐かしのグッズって感じで小物を買って来ては窓ガラスに貼っつけたり、シートカバーにしたり。
おまけに後方と両側の窓にティントを張ったんだけど、それがレインボー!でして。
ぱっと見は曇りガラスにしか見えないけど、光のの角度によっては虹色がチラリ。
夜街灯の下を走ったら、もう虹色バンバン!
わざわざハイウェイをグルグルと遠回りしてレインボーを眺めてた時もあったな。
会社のパーキングで、ワイパーの所に電話してって手紙が残ってたり、
待ち伏せされた時も合ったあの頃だけど。
個人的には1番好きだった装飾。フランクの頭の中では、
方程式が解けたかの様に、やっと車の持ち主と私が同一人物って事が分かり、ビックリと大笑いの結果に。
進展が…
いざフランクのアパートに着き、ではちょっとお茶でも?
ってダウンタウンに歩いてお出かけ。
フランクも緊張していたのでしょう、何も手をつけなくて。
それでもそれなりに会話はしていたんだけど、いきなりフランクのページャーが鳴って、
え?今日が最後のスタンバイの日でしょう?
もう昼過ぎなのになんで呼ばれるの?って私の頭の中は白くなった。
国際線のスタンバイは最後の日のお昼迄で終わり(私は国際線で)。
国内線(フランク)は最後の日でも夜までオッケーなんだと初めて学んだ日。
すぐさまフランクのアパートに戻り、彼の車はエアポートなので、送って行きました。
それから1人寂しくサンタクルーズに帰ったのを覚えてる。
仕事とは言え、もうちょっと進展が有っても良かったのでは?
ってのが初のフランクとのデートでした。