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ゲイのフライト同期でもある「親友A君」

Sabu

とんでもない年になってしまった2020年。
暗い話ばかりで、少しでも笑ってもらえないかな?って思ってのエピソードです。
これは私の親友A君との話。

親友A君

A君とは27年前にスッチートレーニングセンターで知り合いました。
同期でなおかつルームメイトだったA君。

トレーニング自体は約8週間で、あまりのストレスの為に卒業迄にはお互いが口を聞かなくなるか、もしくはずっと友人で居られるかのどちらか。

私はラッキーな事にも未だに同期の人達とも連絡もしてるし、このA君とは親友となり感謝の一言ですわ。

卒業後二人ともロサンジェルスベースに配属。
A君はスッチーになる前にハワイで地上職を数年してたので、ロスに引っ越し。
私は元彼と一緒の時代だったので、サンフランシスコからロスに通勤してたの。

飛び始めてから4年後にサンフランシスコに空きが出て、勿論私は直ぐに飛びついた。

会社に飛行機でなくて車で通えるなんて夢の夢だったから。

A君は2年後にサンフランシスコベースにやって来ました。

二人で飛べるようにスケジュールを合わせたりするけど、

我々まだ27年目のジュニアだから、ろくに飛びたい国さえ選べない(恐ろしい業界でしょう?)。

一緒のフライトになったら…カップルだと思われる。

一緒のフライトになったら、大抵こちらのものさ。
一緒のキャビン、
一緒の通路側で働き、
飛行中の休憩も一緒。

空港からホテル迄のクルーバスも、どれだけ席が空いていても二人一緒に座るの。

ホテルの部屋も極力同じ階の出来れば隣の部屋にしたり。

国際線だから、絶対に現地の夜中に起きてしまうから、そんな時は壁をノックして起きてたら、お部屋にお邪魔して2次会(A君はお酒は飲みませんが話し相手)。

って感じなので我々の事を知らないクルーは、我々がカップルだと思うのも無理はないかもね。

サンフランシスコベースって言っても、多分約5000人近くのクルーが居るし、しかも平日、週末だけ飛ぶ人、国際線、もしくは国内線しか飛ばない人。

おまけに決まった路線しか飛ばない人など。
毎日会社に行く訳でもないし、時間帯も違うから、今まで飛んだ事の無い人だって、毎回居るし。

よく言われること…

私とA君が同期で、私はフランクと結婚してるって知らない人は、
私とA君が働いていると(まあ直ぐにゲイとバレるのでしょうけど)、

”あなた達何処に住んでいるの?”って必ず聞かれるから、
私がサンマテオで,A君はサンフランシスコの街中だよって答えると、100%の確率で
”え?一緒に住んでいないの?”って言われる。

我々のリアクションは同じで、お互いに顔を見合わせて、おまけに指まで差し合って、
”これと?”って何故かハモってしまうんだよね。

”付き合っているんじゃあないの?”って必ずフォローアップで聞かれるから、
”ただの同期です”の返事だけよ。

幸運な事にも、お互いに好みのタイプが全く正反対

幸運な事にも、お互いに好みのタイプが全く正反対で。
それも有るのか?

私には白人が寄ってきて、A君にはアジア人が多いのだよね。

まあこの年だから言い寄って来る人も少なくなったけど、涙。

一緒のキャビン、一緒の通路、おまけに一緒のカートで働くと本当に楽しい。

仕事柄人の顔見てサービスするから顔とか覚えてしまうんだよね。

A君の好みの人が居たら…

同じドリンクカートで一緒に働いている時とかは、A君の好みの人が居たら、必ずその人に彼が対応できる様にカートを動かすの。

んで持ってカートの反対側でニヤリと笑ってあげるのよん。

どのサービスもそうやって動かしてあげる私の優しさ、笑。

我々お互いを知り過ぎているからか、別に仕事中に会話しなくても何がやりたいのかって分かるので、そんな遊び心が出るのかも。

ってか、仕事は楽しむものでしょう?
A君と一緒に飛ぶと疲れないんだよねえ。

スッチーの仕事は肉体労働だけど、精神的に疲れないってのが1番よ。
(ちなみに我々は一線を超えた事は有りませんからね!)

ただただ一緒にいて居心地良くて楽なんだよね。
フランクとの違いは、そこに恋愛感情が有るかって事かな?

A君とは殆ど毎日電話でも話すし(勿論内容はくだらない事だらけだけど)、
親友って有難い存在ですわ。

この先もどうぞ宜しくって伝えたいが、言わなくても分かっているから感謝だね。

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