出会いのフライト
私はロサンゼルスの国際線ベース、フランクはサンフランシスコの国内線ベースでの始まり。
当時住んでいたサンタクルーズから、車で1時間半かけてサンフランシスコに来て、そこから飛
行機でロスまで通勤ってのが私のパターンでした。
ある日香港のトリップからロスに戻り、さて家に帰りましょうって、サンフランシスコ便に乗り込み、ぐったりしながら席に着きました。
丁度最後列が空いてて、通勤ってのもあるから、制服のままだし、極力お客とは離れてい
たいから、そこに座らせて貰った。
国内線のサービス飲み物について
その頃の国内線のサービスは、ソーダを缶ごとあげてはいけなくてカップだけだったの。
まあ飛行時間1時間のフライト、誰もそこまで期待はしない、それでもカップ一杯は差し上げましょうって方針。(日本の航空会社だったらカップでオッケーかも知れないけど、こっちの人は飲む量とかも違うからねえ)。
Diet Cokeを飲むんだけど
そろそろ搭乗も終わり、私はちょっとでも仮眠が出来ればって思っていたのだけど、フランク
が”何か飲む?”って聞かれたので、”ではDiet Cokeを”って言ったら、氷いっぱいのカップに缶
ごとソーダをくれた。
貰った私は逆に焦ってしまって、え?カップだけしか出してはいけないのでは?
しかももう直ぐ離陸するし、これ片付けるのでしょう?ってドキマキしてて。
結局、離陸後まで飲めなかったの。
勿論離陸してからも、お客がトイレに立つたびに缶を隠さないと、制服を着ている分まずいでしょう?私が優雅に座って、缶ごとソーダを飲んでいるなんて、笑。
この人の彼氏って羨ましいなって思ったの
離陸前の安全設備の通路でのご案内(酸素マスクや救命道具の付け方などなど)をしているフ
ランクを観て、凄く可愛いって思ったのと同時に、この人の彼氏って羨ましいなって思ったの
を覚えている。
勿論ゲイダー(ゲイのレイダー)が働いたので、直ぐにこちらさんねって分かったけど。
フランクと一緒に働いていた女の子が話しかけて来た
さてサービスも終わり、私は小説でも読んでいたのかな?
フランクと一緒に働いていた女の子が話しかけて来たの。
彼女はハーフで日本語も出来て、私が日本語の小説を読んでいるから話しかけましたって事で。
で、私がロスベースで、日本も飛ぶけど、スタンバイだからどの国にも飛ばされるって話をしたり。
フランクはやっと私と一緒に飛ばないのだと納得。
では日本語の機内アナウンスを教えてくれる?
って言われて、一緒に飛んでいるフランクも日本語を話すのよって事だったので。
2人の社員ナンバーを教えてもらい、会社のファイルにアナウンスブックを入れておいてあげるよって言って、サンフランシスコに着き、そのままお別れ。
後で知った話。
後で知ったのがさあ!
フランク、私の事を以前から事務所で見たことが有って気にかけてたらしく、
ただ何で一緒に飛ばないんだろうって思ってたそうで。
まあアジア人だけど茶髪だし、目立ったんでしょうね。
その人が突然飛行機に乗り込んで来たから、びっくりして同僚に名前を聞いてって頼んだそうで。
アナウンスブックはその口実だった様ですわ。
何も知らず、真面目にファイルに入れてあげた私。
まあそれがきっかけで最初のデートになったんだけどね、うふふ。
この話は次回に!